演劇療育について

演劇療育について

このサイトを訪れている方々の中には、発達障害や自閉症スペクトラム障害、グレーゾーン、不登校などコミュニケーションの問題などにお困りになり、解決法を探されている方がいらっしゃるのではないかと思います。
演劇は楽しいものであり、また、心の難しさへのアプローチに役立つものでもあります。
放課後るびはそうした方々のお役に立てるかもしれません。

るびでの活動は演劇を障がい者アートや俳優養成など職業にするための訓練ではありません。きっちりと、最高の舞台を作り上げるように努力するでしょうが、そうするときが一番楽しいから、そうするのです。

ここに演劇や療育に携わる方々のお話をご紹介します。
当事者とそのご家族にとってなにかのヒントがありますように。

演劇療育とるびのこと

人の成長のためには、アウトプットが欠かせません。
『情報の入力⇒統合⇒アウトプット』つまり、情報を入力して、脳で統合され、表現することではじめて自分の身につき、成長につながります。
様々な表現活動を通して成長できる場を「るび」さんは提供してくださっています。

関西国際大学 教育福祉学科 百瀬和夫教授

放課後等デイサービス〈るび〉の演劇公演を観ました。とても驚きました。とにかく演じている子どもたちがほんとうに楽しそうだったのです。
近年、演劇の教育的な効果が注目されています。演劇初心者の子どもたちが、劇を創ったり役を演じたりする体験の中で、他者の存在を理解し、自分を表現する面白さに気付いて成長するとわかってきたからです。
〈るび〉の演劇療育は、そういう演劇の教育力を活用しています。そのうえ〈るび〉の素晴らしさは、成長や変化の可能性を誰よりも多く持つ子どもたちを対象としているところです。このユニークで大切な活動がもっと広がることを期待しています。

演劇研究者 神戸学院大学 伊藤茂名誉教授

教育や療育で演劇を取り入れるのはハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、一度でも経験してみるとその良さがわかります。そこには、「自分」を使って演じる者が他者を巻き込む独特の空間が生まれます。また、教える者と教えられる者との境界線がなくなり、心地よいつながりを感じられるのです。

大学でも、自己表現が苦手な学生は学ぶ場に溶け込むのに時間がかかります。身体と心を動かせない窮屈な場では、自分らしさを出せず、ぎこちないものになりがちです。

“るび”の活動のすばらしさは、子どもたちが演劇を通して「楽しんでいる自分」を発見できるだけでなく、アフターフォローを通して、一人ひとりの子どもと話しながら、「新しい自分を確認する」ステップを加えている点です。

兵庫大学生涯福祉学部 教育社会学 吉原惠子教授

関西国際大学 教育福祉学科
百瀬和夫教授

人の成長のためには、アウトプットが欠かせません。
『情報の入力⇒統合⇒アウトプット』つまり、情報を入力して、脳で統合され、表現することではじめて自分の身につき、成長につながります。
様々な表現活動を通して成長できる場を「るび」さんは提供してくださっています。

演劇研究者 神戸学院大学
伊藤茂名誉教授

放課後等デイサービス〈るび〉の演劇公演を観ました。とても驚きました。とにかく演じている子どもたちがほんとうに楽しそうだったのです。
近年、演劇の教育的な効果が注目されています。演劇初心者の子どもたちが、劇を創ったり役を演じたりする体験の中で、他者の存在を理解し、自分を表現する面白さに気付いて成長するとわかってきたからです。
〈るび〉の演劇療育は、そういう演劇の教育力を活用しています。そのうえ〈るび〉の素晴らしさは、成長や変化の可能性を誰よりも多く持つ子どもたちを対象としているところです。このユニークで大切な活動がもっと広がることを期待しています。

兵庫大学生涯福祉学部 教育社会学
吉原惠子教授

教育や療育で演劇を取り入れるのはハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、一度でも経験してみるとその良さがわかります。そこには、「自分」を使って演じる者が他者を巻き込む独特の空間が生まれます。また、教える者と教えられる者との境界線がなくなり、心地よいつながりを感じられるのです。

大学でも、自己表現が苦手な学生は学ぶ場に溶け込むのに時間がかかります。身体と心を動かせない窮屈な場では、自分らしさを出せず、ぎこちないものになりがちです。

“るび”の活動のすばらしさは、子どもたちが演劇を通して「楽しんでいる自分」を発見できるだけでなく、アフターフォローを通して、一人ひとりの子どもと話しながら、「新しい自分を確認する」ステップを加えている点です。

保護者の声

るびの目的は子どもを伸ばすことです。公演後、保護者様と懇談会を持ち、子どもたちの変化を教えていただきました。「楽しかったみたいです」との声はどなたからも聞かれました。また、やり切ったことで自信がついたようですとも、多くの方からお聞きしました。

一見、演劇療育がすばらしく効果的なようにも見えますが、実際には子どもたちの中で「きっかけを待つだけ」のところまで出来上がっていたのだと思います。演劇がそのきっかけになれたことを喜ばしく思っています。

保護者のみなさまからお寄せいただいた声を少しご紹介します。

  • (ADHDの子どもが)3回に1回、待てるようになりました。「待つ」と言う意味が訓練では飲み込めなかったのが、台本を繰り返すことで「この次のセリフまでの、黙っている間のことか!」とわかったようです。
  • はっきりと話すようになりました。舞台で大声を出していたのにも驚きました。
  • 公演後、嫌なことは嫌と言えるようになりました。それどころか、どうすれば自分が納得できる形になるか伝えるようになりました。
  • ゲームばかりで、自分からなにかを「やりたい」と言ったことのない子でしたが、るびにはどうしても行きたいと言います。
  • (引きこもりがちでしたが)外に出るようになりました。
  • 非定型の発達障害でどこに行っても難しさを理解してもらえなかったが、的確に支援してもらえた。