令和7年1月19日(日)に、体験ワークショップを行いました。
4名のうち1人がお休みになり、3人でお芝居を作りました。
はじめは緊張していましたが、準備体操がわりの演劇ゲームをすると自分たちで遊びはじめ、「刀を使って戦いたいから」と、お話が何もできていないうちから、自分たちで休憩中にアクションシーンの打ち合わせをしていました。
お城にある菓子屋の利権を狙う悪いサムライと、お菓子を買いに来た姫様とおつきの忍者の話にすると決まって、即興劇(ごっこ遊びのように、自分の役になり切ってセリフを考えます)をすると、一回ですべてのお話が出来あがりました。
姫様が悪いサムライにからまれたところを忍者が助けようとしたもののやられてしまい、姫様がそれを助けて倒し、最後には姫様がサムライを許して一緒にお菓子を食べる話になりました。
いつも通り、「本番は体験ワークショップであっても、スタッフは何も助けない」と子どもたちに言うと、2回目の練習から「先生は黙ってて」と自分たちでやろうとしていました。
毎回、セリフや芝居が同じにならないで、ゆるくお話の筋を守れば大丈夫なことや、悪役は悪い言葉を使っていいことに新鮮に驚いていて、芝居の自由さに、「すごいストレス発散になる」と言っていました。本来は自閉症の特性があるので、自由さは苦手なはずなのですが、必要なところは打ち合わせをして、ちょうどよい程度の自由さにできたようです。
特にこのメンバーがすごかったのは、相手の芝居を「さっきと違うよ」などと止めずに、受けてあげられるシーンが多かったことです。でも、学年が低く、受け止めずに好きなことをしていた子どもも、実はありきたりになりそうなシーンで意外な展開を作ってくれて、結果として、子どもたちはとてもうまくかみ合っていました。
芝居後に、「どの曜日チームに来る?」と子どもたちで話をしていて、みんな同じ曜日になりそうだとわかると、みんな喜んでいました。
2時間の活動を一緒に経験するだけで、「仲間になれる」ところがお芝居の良いところです。
次回は、令和7年3月20日に体験ワークショップを行う予定です。これまでのワークショップについてはワークショップ実施報告をホームページ内に掲載しています。