令和7年度の4月に、4人の新人がるびの演劇に参加をはじめました。
新人は、ほとんどが小1~2年生で、当然、「集団で活動する」「指示を聞く」ことに慣れていません。新人が入ったチームでは、これまで1年かけて育て上げたチームワークが一旦崩れ、落ち着いた活動ができなくなったわけですが、それでもチームの子どもたちは、うまく新人を取り込んであげようと気づかっています。
今まで、自分は自分と言う態度が強く、あまりメンバーを助けてこなかった子どもが、練習開始のときに新人に目線を合わせて「何分後ならはじめれる?」と聞いてあげるなど、お兄さんお姉さんとして振る舞う様子がみられました。
また、お話を考えるとき、「新人が目立つようにしよう」「新人の子ができそうなことを元に芝居を考えよう」と声が上がったり、新人が練習中に舞台から抜け出せばアドリブでつないだりと、これまでに身につけて来た余裕を使って、新人が一緒に活動できるようにしてくれました。
そんな中で本番では、新人は「ここは有馬温泉です!」と芝居と関係のないセリフを言い出したり、本番中ずっと寝そべっていたりと自由な参加をしていました。それでもあわてずにメンバーは芝居を続け、アドリブで演技やセリフを促して、きちんと新人を目立たせながら芝居を続け、新人が参加をはじめた3チームのどのチームも公演を終えました。
新人の参加がなかった残り3チームは、すでに4月から8月公演に向けて企画を立て、台本を考え、練習をはじめています。新人公演を終えた3チームも、それを追いかけてこれから、8月公演のお芝居を作っていきます。
不思議なのですが、新人公演を終えると小1の子どもでも、まわりの様子に目を配ったり、指示を聞いたりをしようと意識するようになります。
これから、新しいチームに再構成されながら、8月公演を目指していきます。